◆渋谷区 U・M様(お名前未公表希望)

最初に先生がホワイトボードに書かれたのは
「すべての業には時がある」は、旧約聖書からの言葉です。
焦って先を急いでも駄目で、その時が来れば物事は起こるべくして起こる。
それは、現在の私の心境に実にぴったりくる言葉でした。
この半年私は何を焦っていたのか、瞬間、心が晴れる思いでした。

そしてまあくさんが提示された先生の著書「母〜オモニ」
先生はこれは小説でモーパッサンの「女の一生」のような小説にしたかったということで、
私もぜひ読んで見たいと思いました。
厳しく辛い時代に、おおきな優しさで立ち向かうように生きてこられた先生のお母様に対する想いが
溢れているようでした。
お母様の具体的な思い出を、穏やかな口調で懐かしそうに話される先生は、昔の少年時代に戻ったような、
かわいい(失礼!)表情で、すっかり先生の大ファンになってしまいました。
 
「今日はまあくさんだから、何でもしゃべっちゃう気がする」と、最初に先生はおっしゃいましたが、

その時に、これまでの4人の講師の方々を思い出しました。皆さんもまあくさんのインタビューだからこそ

深いお話しをされたんだと思いました。

”おじさん”と慕っていた人とのエピソードは、先生もおっしゃっていたとうり「ニューシネマパラダイス」
の映画のような素敵な思い出です。
確かに昔はいましたね。近所に、こんななぜか物知りで子供たちの面倒見てくれるおじさんが。
今は”子育て”ではなく”孤育て”の時代というまあくさんの言葉に、深く頷いたのは先生だけではなく、
会場のあの頃を知る皆さんもでした。
そして先生が、パートナーや友人関係のような横軸だけではなく、先祖という存在の縦軸を知れば孤独ではない
という言葉に、まあくさんが、私の両親にもそれぞれの両親がいて、その親にもまた親がいて、という言葉にも、
深く納得しました。
私は、いかにどれほど多くの人たちと繋がっているのか、ということです。
だから一人ではないんだ、という先生の言葉に、私はなぜか胸がいっぱいになりました。

他にも印象に残った言葉は沢山ありました。
夏目漱石の「三四郎」から引用した言葉や、「見おくった人たちと必ずまた会える」という言葉、
先生のお母様の「人間は食べて出すというシンプルな生き物」(実に物事の真実が見える言葉です)
という言葉などなど、すべて書ききれないのが残念です。

本当に今回は、いつも以上に多くの珠玉の言葉、胸に残る言葉、一生支えになってくれる言葉をお聞きする
ことができました。そして沢山の言葉に励まされました。
姜先生、まあくさん、ありがとうございました。

次回はもう最終回となりますが、本当に毎回有意義なスクールでした。
第1回の姿月あさとさんで、深い思いを受け止めることが出来て考える時間
をいただきました。毎回心の支え、とも言えるスクールでした。感謝しております。
このスクールの話しを友人たちに話すと、いつもは言えないことや深い話しをすることができました。
講師のお話しに「救われたき気持ち」と言う友人もいました。
「次回は私も参加するから誘って」と言われてますから、2011年度も引き続き宜しくお願いします。
もちろん次回、明石先生の第6回もとてもとても楽しみにしております。